特集１　在庫を再考せよ〜部材不足が「在庫」の常識変える　繰り返される不測の事態に即応
日経ものづくり　第810号　2022.3.1

総論　在庫の在り方を見直す動きが広がってきた。「在庫は悪」として最小化するのではなく、「ある程度の在庫は持つ必要がある」という考え方に変わり始めているのだ（ｐｐ．４８−４９参照）。背景にあるのは、前例のない部材不足をはじめとするサプライチェーンの混乱だ。減産や開発・設計の遅れも　現在、サプライチェーンの混乱は製造業に大きな影響を与えている（図１）。　例えば、経済産業省と国土交通省は２０２１年１２月…