ブランド・パッケージ比較〜文庫本「あしながおじさん」の比較
日経デザイン　第342号　2015.12.1

　出版不況が嘆かれる中、光文社の「光文社古典新訳文庫」が売れている。光文社古典新訳文庫は、同社が２００６年から発行する文庫本レーベル。２００８年発行の『カラマーゾフの兄弟』（亀山郁夫訳）は全５巻合わせて累計１００万部を突破した。表紙のカバーは、日本人アーティスト望月通陽氏のイラストで統一。洗練されたシンプルなデザインが、書店の中でも個性を際立たせる。　一方、新潮社の「新潮文庫」は、２０１４年に創刊…