展覧会＆コンペ　池田満寿夫　知られざる全貌〜［池田満寿夫　知られざる全貌］原初の力みなぎる陶芸、奔放な書など晩年の境地が明らかに
日経デザイン　第255号　2008.9.1

この記事の情報
掲載誌	日経デザイン　第255号（2008.9.1）
ページ数	2ページ　（全857字）
形式	PDFファイル形式　（641kb）
雑誌掲載位置	110〜111ページ目

　会場を一巡すると、これまで世界を舞台に活躍した版画家としての池田満寿夫の仕事を十分に見てきた人々も、想像を超えた多様ぶりに驚くはずだ。若き時代の模索の跡を示す油彩、晩年どっぷり浸っていたという陶芸、展覧会名の示すまさに「知られざる」側面を明らかにした奔放な作風の書。そのどれもが、池田の新たな魅力を眼前に示してくれる。　１９６６年のベネチア・ビエンナーレ版画部門での国際大賞受賞は、池田に揺るぎない…