展覧会＆コンペ　華麗なる梅花の表現展〜［　華麗なる梅花の表現展　］古来多くの作家にとって魅力的な題材であり続けた梅
日経デザイン　第213号　2005.3.1

この記事の情報
掲載誌	日経デザイン　第213号（2005.3.1）
ページ数	1ページ　（全842字）
形式	PDFファイル形式　（486kb）
雑誌掲載位置	105ページ目

　現代人にとって、花と言えば桜である。ただし、万葉の昔、奈良時代にまでさかのぼれば、梅の方がもてはやされていた。中国から伝来した梅は、当時、先端の外来文化だった中国文化とともに慈しまれていたのである。平安時代に入ると国風文化熟成とともに、日本人は桜になびいていく。人々は、その華やかながらもはかなく移ろい行く存在に、世の中や人生の機微を映しつつ楽しんでいたのだろう。豊臣秀吉の醍醐の花見、幕末頃の新品…