読者の声・次号のぞき見〜読者の声
日経アーキテクチュア　第908号　2009.9.14

寺の改修で先人の知恵に触れた　最近、古い寺の改修にかかわる機会に恵まれた。この寺の起源は、江戸時代の中期までさかのぼるとみられる。当時、近隣の寺を統合してできたようだ。大正末期に一度焼失し、再建してから８０年余りを大きな改修もせずに経てきた。　今回の改修は、ほぼ軸組みだけを残す大規模なものだった。土壁の外壁も下地からやり直した。改修の過程で面白かったのは、かつて焼失した建物の焼け残り材を、付属の書…