特集　注意！転ぶデザイン〜階段▼文化施設
日経アーキテクチュア　第868号　2008.2.25

　階段の段差がわかりにくい、縁が見えにくく、足元がとても危ない─。「このような苦情を案内窓口に言ったり、投書したりする人が数多くいた」と愛知芸術文化センター施設課の杉村好満氏は打ち明ける。　そう話しながら最初に案内してくれた場所が、２階のエントランスホールにある数段の階段だった。現在は、段鼻に黒い滑り止めのテープが張ってあるため、１段１段の区別がつきやすいが、緩い大きなカーブを描く幅広のステップ、…