読書／新刊ＶＳ既刊〜図面に表れる建築家のスタンス
日経アーキテクチュア　第867号　2008.2.11

この記事の情報
掲載誌	日経アーキテクチュア　第867号（2008.2.11）
ページ数	1ページ　（全744字）
形式	PDFファイル形式　（225kb）
雑誌掲載位置	122ページ目

　篠原一男が生前に出版を求めていたという『篠原一男の住宅図面』。しかし篠原の本に対するこだわりゆえに、作業を進めることが容易ではなかったと編集者は明かす。篠原の逝去後に完成した本書であるが、彼が意図した空間をいま一度よみがえらせ、図面に込めた思いを浮かび上がらせる。　図面は描いた者の個性が強く表れる。篠原の図面は建築作品と同様、見る者の想像をかき立て、思索を重ねた一本一本の線からその線が持つ意味の…