読書／新刊ＶＳ既刊〜“曖昧な境界”を掘り下げる２冊
日経アーキテクチュア　第861号　2007.11.12

　西沢立衛設計による「森山邸」（２００５年）は、その斬新さからいまだに多く語られる住宅だ。『建築について話してみよう』の中で西沢は、森山邸をはじめ「ウィークエンドハウス」、「船橋アパートメント」など、これまで手がけたプロジェクトを振り返り、それぞれの「空間の使われ方」について語る。　賃貸集合住宅である森山邸は、大小異なる白い箱が庭（または路地）というすき間を介して集合している。すき間を中間領域とし…