法務　トイレの排水音や放尿音が争点に，客観的基準を提示して訴えを棄却〜トイレの排水音や放尿音が争点に　客観的基準を提示して訴えを棄却
日経アーキテクチュア　第731号　2002.11.11

この記事の情報
掲載誌	日経アーキテクチュア　第731号（2002.11.11）
ページ数	2ページ　（全2661字）
形式	PDFファイル形式　（108kb）
雑誌掲載位置	100〜101ページ目

弁護士　杉山　真一ｓ上階のトイレの排水音や放尿音が聞こえて，住むに耐えられない──。このようにマンションの買い主が売り主を訴えた裁判の判決が出た。ｓ給排水管や床スラブを伝わって発生する固体伝播音を巡って，訴訟にまでもつれ込んだ例は珍しい。買い主の主張は認めなかったものの，裁判所は瑕疵か否かの判断に当たって，客観的な基準を提示した。ｓ遮音性能に関する法整備や技術開発が進めば，瑕疵を認める可能性を裁判…