焦点〜セルロースとリグニンを完全分離する技術を研究している舩岡正光さん　木材は一片残らずリサイクルできる
日経ホームビルダー　第31号　2002.1.1

　木造住宅の耐用年数を延ばそうという動きが盛んだ。だが仮に５０年間その住宅が使われたとしても、建て替え時には産業廃棄物として焼却、処分される運命にある。　そこで注目されているのが、「近い将来、木材を化学的に分解し、一片残らずリサイクルしてみせる」と豪語する研究者、三重大学生物資源学部教授の舩岡正光さんだ。研究が実用化に至れば、木材は分子レベルまで分解され、何度でも再利用できるという。　「木材は、セ…