ヨーロッパＥＳＧ最前線〜ドイツの暖房をグリーンに
日経エコロジー　第295号　2024.1.1

第９４回２０４５年のカーボンニュートラル達成へ、暖房の脱炭素は避けて通れない。法的枠組みの整備は始まったが、前途は険しい。熊谷　徹／在独ジャーナリスト　ドイツにとって、２０２３年は「暖房の脱炭素元年」だ。連邦議会が「建築物エネルギー法（ＧＥＧ）」の改正案を可決し、また、ＧＥＧの前提となる「地域暖房計画法案」が、オラフ・ショルツ政権によって閣議決定され、現在連邦議会で審議されている。新興住宅では化石…