テクノロジー最前線〜鉄鋼スラグ
日経エコロジー　第174号　2013.12.1

この記事の情報
掲載誌	日経エコロジー　第174号（2013.12.1）
ページ数	3ページ　（全3573字）
形式	PDFファイル形式　（1297kb）
雑誌掲載位置	44〜46ページ目

製鉄過程で生じる副生物「スラグ」は土壌や水質の改善につながる成分を含む。ＣＯ２削減や生物多様性保全にも有効な資材として、用途が広がっている。　「スラグをまいたことで土壌が酸化していたのを中和できた。稲も豊かに実って、とてもうれしい」。福島県相馬市で稲作を営む佐藤紀男さんは話す。　スラグは、製鉄の過程で生じる副生物だ。鉄鉱石を鋼にする際に還元や製錬の工程で発生する。近ごろ、土壌や水質の改善効果が評価…