ニッポンの「食」〜物と心が動く現代版「南北交易」
日経エコロジー　第107号　2008.5.1

この記事の情報
掲載誌	日経エコロジー　第107号（2008.5.1）
ページ数	2ページ　（全2463字）
形式	PDFファイル形式　（445kb）
雑誌掲載位置	80〜81ページ目

文・写真結城登美雄　この十数年、東北の農山漁村の小さな集落ばかりを６００カ所ほどたずね歩いてきた。おかげでたくさんの人と知り合い、農や食に関するたくさんのことを教えてもらった。むろん話は楽しいことばかりではない。村が抱える様々な悩みにもつき合うことになる。　昨年の村の嘆きの一番は異常なまでに落ちこんだ生産者米価。十数年前の半値以下の、１俵（６０ｋｇ）１万１０００円になってしまった。日本一のブランド…