ワールドウオッチ特約〜「病気の治療」という約束のウソ　遺伝子研究は社会に貢献していない
日経エコロジー　第38号　2002.8.1

この記事の情報
掲載誌	日経エコロジー　第38号（2002.8.1）
ページ数	2ページ　（全3306字）
形式	PDFファイル形式　（35kb）
雑誌掲載位置	78〜79ページ目

世界中の病気の大多数は、遺伝的要因ではなく環境的要因によって起こされている。遺伝子治療に対する過度な期待は、こうした現実に対する認識を奪いかねない。“市場原理に則った医療”は、何十億人もの人々の機会を閉ざしているのかもしれない。　いまや、何十億ドルという公的資金と民間資金が遺伝子研究に注ぎ込まれている。新しい遺伝子科学技術に批判的な人たちでさえ、こういった巨額の投資に価値があるかもしれないと認めて…