〔エネルギー〕石炭火力「復権」へと動く世界　クリーンな活用へ発想転換を＝岩間剛一
エコノミスト　第１０３巻　第３４号　通巻４８８８号　2025.12.16

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第１０３巻　第３４号　通巻４８８８号（2025.12.16）
ページ数	3ページ　（全3831字）
形式	PDFファイル形式　（1696kb）
雑誌掲載位置	８４〜８６頁目

　地球温暖化の「元凶」とされた石炭だが、依然としてコストは圧倒的に低く、また埋蔵量が世界各地に存在するなど、今なお火力発電のエネルギーとして魅力は大きい。そして、トランプ米政権も石炭活用へと大きくカジを切った。　石炭といえば、18世紀後半の産業革命期の蒸気機関を思い浮かべることが多く、古ぼけた昔のエネルギーというイメージを持つ人は少なくない。加えて、単位熱量当たりの炭酸ガス排出量が天然ガスの２倍程…