
〔書評〕歴史書の棚 現在も膨張を続ける「中華」 「夷狄」の視点で読み直す=加藤徹
エコノミスト 第103巻 第19号 通巻4873号 2025.7.8
掲載誌 | エコノミスト 第103巻 第19号 通巻4873号(2025.7.8) |
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ページ数 | 1ページ (全947字) |
形式 | PDFファイル形式 (298kb) |
雑誌掲載位置 | 60頁目 |
国の名前は「アメリカ合衆国」も「ロシア共和国」も、地域呼称や人名と立国理念の組み合わせが多い。「中華人民共和国」は異色だ。「中華」は地域名でも人名でもない。理念だ。松下憲一『中華とは何か 遊牧民からみた古代中国史』(ちくま新書、1078円)は、中華の秘密に迫るスリリングな歴史書だ。 古代の中国人は、自分たちが住む文明世界を「中華」とし、周辺の諸民族を見下して「夷狄(いてき)」と呼んだ。しかし夷狄…
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