〔書評〕歴史書の棚 伊勢北畠氏の発展に見る 室町時代の社会情勢=今谷明
エコノミスト 第102巻 第32号 通巻4849号 2024.11.5
| 掲載誌 | エコノミスト 第102巻 第32号 通巻4849号(2024.11.5) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全965字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (304kb) |
| 雑誌掲載位置 | 60頁目 |
飛騨(ひだ)・伊勢・土佐の三カ国は、室町時代には“三国司(さんこくし)”と呼ばれて、武家ではなく公家出身の大名が統治していたことが知られる。飛騨の姉小路氏、伊勢の北畠氏、土佐の一条氏である。もっとも一条氏は、由緒ある摂関家の出身だが、応仁の乱の没落で食い詰め、荘園の土佐幡多庄(はたのしょう)に下向して土着したので統治権行使とは言い難い。 大薮海編著『伊勢北畠氏』(戎光祥出版、7700円)はこの三…
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