〔アートな時間〕映画 悪い子バビー 35年間のおぞましい監禁と外界を吸収する原初的無意識=芝山幹郎
エコノミスト 第101巻 第36号 通巻4811号 2023.10.24
掲載誌 | エコノミスト 第101巻 第36号 通巻4811号(2023.10.24) |
---|---|
ページ数 | 2ページ (全1334字) |
形式 | PDFファイル形式 (1362kb) |
雑誌掲載位置 | 94〜95頁目 |
狭くて不潔で乱雑な部屋の内部から、映画は始まる。目鼻立ちの整った全裸の男が、太った女に髭(ひげ)を剃(そ)ってもらっている。男は禿頭(とくとう)だ。頭頂部の髪がごっそりと抜けている。 次の場面では、その太った女が全裸で腋(わき)の下を拭(ぬぐ)っている。おぞましい光景だ。見たくないなと思っているのに、ふたりは性交を始める。「ママ」とか、「バビーはいい子ね」とか、不気味な喋々喃々(ちょうちょうなん…
記事の購入(ダウンロード)
購入には会員登録が必要です 会員登録はこちら
価格 220円(税込)
他のIDで購入する
G-Search ミッケ!は雑誌を記事ごとに販売するサービスです。
この記事は「2ページ(全1334字)」です。ご購入の前に記事の内容と文字数をお確かめください。
(注)特集のトビラ、タイトルページなど、図案が中心のページもございます。