〔学者が斬る・視点争点〕環境と経済のトレードオフを解消する＝藤井秀道
エコノミスト　第１００巻　第３５号　通巻４７６２号　2022.9.13

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第１００巻　第３５号　通巻４７６２号（2022.9.13）
ページ数	2ページ　（全2684字）
形式	PDFファイル形式　（694kb）
雑誌掲載位置	４２〜４３頁目

　消費者が商品を長く使えば使うほど、企業の利益にもなるのが「循環経済」だ。　◇資源効率性を高める行動が利益を生み出す　これまで人類が歩んできた「取って、作って、捨てる」の一方通行型の線形経済（リニア・エコノミー）から持続可能な社会の実現に向けた循環経済（サーキュラー・エコノミー）への転換が世界的に起こっている。線形経済は資源利用の観点から非効率的であるとともに、大きな環境負荷が生じるという問題が指…