〔不動産コンサル・長嶋修の一棟両断〕／１０７　「不動産バブル崩壊」説の真相
エコノミスト　第９９巻　第３３号　通巻４７１３号　2021.9.7

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９９巻　第３３号　通巻４７１３号（2021.9.7）
ページ数	1ページ　（全1260字）
形式	PDFファイル形式　（305kb）
雑誌掲載位置	４９頁目

　新型コロナウイルス禍により、「不動産バブルが崩壊する」といった言説が、いろいろなメディアやインターネット上でにぎわっていたのは記憶に新しい。さて、現実はどうだっただろうか。　不動産を含む市場のメカニズムは、以下のようなものだ。まず、リーマン・ショックのような金融危機が発生すると、株式や不動産といった資産市場で投げ売りが起きる。多くの企業や個人が資産を売却し、当座の資金繰りに充てるためだ。嵐が通り…