〔書評〕『あるヴァイオリンの旅路 移民たちのヨーロッパ文化史』 評者・池内了
エコノミスト 第99巻 第25号 通巻4705号 2021.6.29
掲載誌 | エコノミスト 第99巻 第25号 通巻4705号(2021.6.29) |
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ページ数 | 2ページ (全1250字) |
形式 | PDFファイル形式 (517kb) |
雑誌掲載位置 | 54〜55頁目 |
◇著者 フィリップ・ブローム(歴史学博士) 訳者 佐藤正樹 法政大学出版局 3740円 ◇無名の楽器製作者を探す旅 近世欧州の歴史の重層楽しむ 歴史家であり作家でありジャーナリストでもある著者が、ふと手に入れたヴァイオリンの出自を巡る物語で、欧州の過去400年の楽器製作を軸にした歴史を巡る教養小説の趣があって実に楽しく読めた。 このヴァイオリンはストラディヴァーリのような名器ではないが、その姿に…
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