〔エコノミストリポート〕環境　問われる本気度　石油メジャー、迫力欠く「脱炭素」　消費段階の削減目標は未設定も＝桝本量平
エコノミスト　第９９巻　第１８号　通巻４６９８号　2021.5.11

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９９巻　第１８号　通巻４６９８号（2021.5.11）
ページ数	3ページ　（全3709字）
形式	PDFファイル形式　（940kb）
雑誌掲載位置	９７〜９９頁目

　２０２０年は、多くの国や企業が「50年までに温室効果ガス排出ネットゼロ」を宣言した、記念すべき年となった。英ＢＰや、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルなど、欧米の石油メジャー（大手資本）もネットゼロなどを宣言すると共に、低炭素エネルギー事業の拡大などの施策を発表している。本稿では、その実現可能性や課題を考察したい。　◇ＢＰは１万人削減　脱炭素化に最も積極的なのはＢＰであろう。昨年２月にＣＥＯ（最高経営…