〔ザ・マーケット〕穀物　年明けも高値圏が続く＝村井美恵
エコノミスト　第９９巻　第２号　通巻４６８２号　2021.1.12

　大豆、トウモロコシとも高値圏が続いている。２０２０年12月の米農務省報告によると、20／21年度の米国産期末在庫率は、輸出拡大を主因に大豆３・９％、トウモロコシ11・５％と、いずれも適正在庫率の下限と目される10％、15％を大きく下回る見通しだ。したがって下値は堅いだろう。　また、大豆は世界最大の生産国かつ輸出国のブラジルが、中国向け輸出増加に伴う在庫量低下から、自国消費分を賄うために輸入を増や…