〔アートな時間〕映画 この世界に残されて 強制収容所で生き残った男と女 淡い官能で描く再生への通過点=勝田友巳
エコノミスト 第99巻 第1号 通巻4681号 2021.1.5
掲載誌 | エコノミスト 第99巻 第1号 通巻4681号(2021.1.5) |
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ページ数 | 2ページ (全1218字) |
形式 | PDFファイル形式 (987kb) |
雑誌掲載位置 | 108〜109頁目 |
ホロコーストの生き残りを描いたハンガリー映画だが、ナチスも収容所も、映像はおろか言葉としても出てこない。深い絶望の中にいた二つの魂が再生するまでの、普遍的な物語だ。 42歳のアルドと16歳のクララは、産婦人科医と患者として登場する。アルドはぶっきらぼう、クララは不機嫌そうだ。服装も部屋の内装もくすんだ色合いで、登場人物の表情は乏しい。映画はよそよそしく冷たい画面から始まり、観客は少しずつアルドと…
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