〔書評〕『三島由紀夫事件 50年目の証言』 評者・田代秀敏
エコノミスト 第98巻 第46号 通巻4677号 2020.12.1
| 掲載誌 | エコノミスト 第98巻 第46号 通巻4677号(2020.12.1) |
|---|---|
| ページ数 | 2ページ (全1219字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (806kb) |
| 雑誌掲載位置 | 56〜57頁目 |
◇著者 西 法太郎(文筆家) 新潮社 1800円 ◇計画知りながら静観した警察の謎に迫る丹念な検証の書 ノーベル文学賞候補であった三島由紀夫は、市ヶ谷の自衛隊駐屯地で憲法改正のための決起を呼び掛け、割腹自殺した。今年11月25日で、それからちょうど50年となる。 それに合わせ、三島事件に関する書籍や論説が相次ぐが、「自分の思い」を述べるものばかりで、事実を探るのは本書だけである。 三島は命を懸け…
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