〔特集〕歴史でわかる経済危機 原油市場 長期停滞期入りを象徴する“異常”なマイナス価格=岩間剛一
エコノミスト 第98巻 第20号 通巻4651号 2020.5.26
| 掲載誌 | エコノミスト 第98巻 第20号 通巻4651号(2020.5.26) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全1488字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (252kb) |
| 雑誌掲載位置 | 21頁目 |
WTI(米国産標準油種)原油先物価格が4月20日、1バレル=マイナス37.63ドルとマイナス価格を付けた(図1)。1983年にWTI原油先物市場がニューヨークに創設されてから初の異常な取引である。ただ、歴史を振り返れば、原油市場はその特性ゆえに価格高騰期と停滞期を繰り返してきた。初のマイナス価格は長期的な価格停滞期入りを象徴する出来事といえよう。 マイナス価格が実現したのは、二つの特殊な要因があ…
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