〔２０４０年の社会保障を考える〕１１１０兆円に膨張した公的年金の「暗黙の債務」＝小黒一正
エコノミスト 第９８巻 第３号 通巻４６３４号 2020.1.21
| 掲載誌 | エコノミスト 第９８巻 第３号 通巻４６３４号（2020.1.21） |
|---|---|
| ページ数 | 2ページ （全2715字） |
| 形式 | PDFファイル形式 （1075kb） |
| 雑誌掲載位置 | ４０〜４１頁目 |
貧困高齢者が急増する中、低年金・無年金への対応は重要だが、いまの財政・社会保障の仕組みが引き起こす世代間の問題も重要な課題である。このうち最も深刻なのが社会保障財源の不足などに伴う政府債務の累増だ。政府部門の債務残高は１０００兆円超に達し、財政の持続可能性を脅かしているが、さらに“見えない債務”も存在する。その一つが、賦課方式年金が抱える「暗黙の債務」である。 公的年金（国民年金＋厚生年金）が抱…
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