〔グラフの声を聞く〕江戸時代にもあった少子化問題=市岡繁男
エコノミスト 第97巻 第23号 通巻4604号 2019.6.11
掲載誌 | エコノミスト 第97巻 第23号 通巻4604号(2019.6.11) |
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ページ数 | 1ページ (全560字) |
形式 | PDFファイル形式 (245kb) |
雑誌掲載位置 | 94頁目 |
『日本史再発見』(板倉聖宣著、朝日選書)は、今日の人口問題を考えるうえで示唆に富む。江戸時代、相馬藩(現在の相馬市周辺)の人口や年貢収納量は1720年ごろがピークで、その後の60年で人口や年貢収納量は4割以上も減少した(図1)。これは徳川吉宗が出した「新規製造物禁止令」によって、その後の経済が停滞したからだという。 新田開発事業という公共工事を削減された結果、農民の収入は減少、生活は困窮する。それ…
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