〔アートな時間〕映画 愛しのアイリーン 欲とエゴまみれの登場人物たち 人間の純粋さとして肯定する=勝田友巳
エコノミスト 第96巻 第37号 通巻4568号 2018.9.25
掲載誌 | エコノミスト 第96巻 第37号 通巻4568号(2018.9.25) |
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ページ数 | 2ページ (全1130字) |
形式 | PDFファイル形式 (856kb) |
雑誌掲載位置 | 96〜97頁目 |
こんな題名だからって、甘いロマンスを期待すると痛い目に遭う。確かに愛についての物語ではあるが、その言葉のイメージとはほど遠く、いやはやえぐい、品がない。異様でいびつ、過激でわがまま。しかし同時に、生ぬるい純愛賛歌よりもよっぽど真剣に、愛を謳(うた)っているのである。 40歳を過ぎて田舎で両親と暮らす岩男(安田顕)は勤め先のパチンコ店の同僚にふられ、300万円の貯金をはたいてフィリピンでの嫁探しツ…
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