〔アートな時間〕映画 ニッポン国VS泉南石綿村 被写体をけしかける原一男監督 不完全燃焼の怒りくすぶらせ=勝田友巳
エコノミスト 第96巻 第13号 通巻4544号 2018.3.27
掲載誌 | エコノミスト 第96巻 第13号 通巻4544号(2018.3.27) |
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ページ数 | 2ページ (全1075字) |
形式 | PDFファイル形式 (934kb) |
雑誌掲載位置 | 120〜121頁目 |
「泉南アスベスト(石綿)国賠訴訟」の原告が、最高裁で国に勝訴するまでを8年間にわたって追ったドキュメンタリー。厚い壁を打ち破った戦いの記録、ということになろう。しかし、それだけではない。見どころはその先。監督は「ゆきゆきて、神軍」の原一男。被写体の石綿被害者にも切り込んで、建前や類型的なイメージを突き崩し、現代の実像をさらけ出そうとする。 大阪・泉南地域には明治末期から石綿工場が集中していた。粉塵…
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