〔書評〕歴史書の棚 現役外交官が描く迫力の対中外交群像史=加藤徹
エコノミスト 第95巻 第36号 通巻4517号 2017.9.19
掲載誌 | エコノミスト 第95巻 第36号 通巻4517号(2017.9.19) |
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ページ数 | 1ページ (全934字) |
形式 | PDFファイル形式 (251kb) |
雑誌掲載位置 | 60頁目 |
最前線の現場で働くプロが書く本は、独特の英気が満ちている。片山和之『対中外交の蹉跌(さてつ)─上海と日本人外交官』(日本僑報社、3600円)は、2015年から上海総領事を務める外交官が書いた、迫力ある対中外交群像史である。 国際都市・上海は、今も昔も日本の対中外交の一大拠点である。20世紀初頭から、中国では排日愛国の世論が、日本では対中強硬論が何度も燃え上がり、戦争の危機が起きた。外交官たちは戦…
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