〔闘論席〕片山杜秀
エコノミスト　第９５巻　第１４号　通巻４４９５号　2017.4.4

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掲載誌	エコノミスト　第９５巻　第１４号　通巻４４９５号（2017.4.4）
ページ数	1ページ　（全676字）
形式	PDFファイル形式　（154kb）
雑誌掲載位置	５頁目

　天皇の「生前退位」を可能にする法律の制定について、与野党が合意した。今上天皇一代限りに適用される特例法だが、重要な先例となるので、退位したい天皇が現れれば踏襲されてゆくだろう。　これは近代天皇制に大きな変更をもたらす。古代から江戸時代までは「生前退位」は普通だった。しかし明治維新以来、天皇は崩御するまで在位し続けることが原則となった。　そこに元号が組み合わされる。「明治人」とか「大正デモクラシー…