〔書評〕『プーチン　内政的考察』　評者・高橋克秀
エコノミスト　第９５巻　第２号　通巻４４８３号　2017.1.17

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９５巻　第２号　通巻４４８３号（2017.1.17）
ページ数	2ページ　（全1204字）
形式	PDFファイル形式　（302kb）
雑誌掲載位置	５２〜５３頁目

　◇著者　木村汎（拓殖大学客員教授）　藤原書店　5500円　◇大衆の希求で生まれた強いロシアの行方　本書は現代ロシアの権力構造をプーチン大統領のパーソナリティーを軸に読み解いたものだ。大部の専門書ながら平易な文体と丁寧な解説で実に読みやすい。首相官邸はプーチン氏に甘い期待をする前に、本書を熟読して日露交渉に臨むべきだったと思わせる快著である。「ロシアでジャーナリズムは危険な職業である。命を惜しむも…