〔ザ・マーケット〕長期金利　プラス圏に浮上も＝小玉祐一
エコノミスト　第９４巻　第３６号　通巻４４６５号　2016.9.6

　９月に日銀が発表する「総括的な検証」は、金融政策の枠組み変更に道を開く内容になるのではないか。「２年程度」との物価目標の達成期限は撤廃し、中長期的な目標に変更するとともに、緩和手段も軌道修正が図られることになろう。「量」から「金利」への枠組みの変更が基本線になるとみる。　７月の金融政策決定会合で「２％の早期達成には何が必要かを議論する」としている以上、追加緩和自体は不可避と考えられる。ただし、国…