〔アートな時間〕舞台　二人だけの芝居−クレアとフェリース−　２０世紀最高の劇作家の「魂の叫び」＝高橋豊
エコノミスト　第９４巻　第１６号　通巻４４４５号　2016.4.12

　◇奈良岡朋子と岡本健一が日本初演　劇団民藝が日本初演する「二人だけの芝居−クレアとフェリース−」はさまざまな意味で注目の舞台だ。作者のテネシー・ウィリアムズ（１９８３年没）は米国生まれ、20世紀最高の劇作家の一人とされ、「ガラスの動物園」や「欲望という名の電車」など不朽の名作を残した。　晩年の代表作が「二人だけの芝居」だが、67年にひとまず完成するものの、後に「叫び」と改題され、さらに何度も改訂…