〔景気観測〕低成長下で景気後退は短期・軽度に　設備投資を強いれば後退が深まる＝上野泰也
エコノミスト　第９４巻　第１１号　通巻４４４０号　2016.3.15

　昨年10〜12月期のＧＤＰ（国内総生産）１次速報で、実質ＧＤＰは前期比マイナス０・４％、同年率マイナス１・４％になった。２四半期ぶりのマイナス成長である上に、内容も悪い。　筆者が２０１４年４月の消費税率引き上げよりも前から唱え続けている国内経済のコンセプト、「持続的で力強いけん引役の不在」を確認するため、主な需要項目三つ（民間最終消費支出、民間企業設備、財貨・サービスの輸出）のうち構造変化でけん…