〔特集〕ここが変だよ電力自由化　ドイツ　試行錯誤でようやく成果　沈む巨大企業と地域の台頭＝千葉恒久
エコノミスト　第９４巻　第９号　通巻４４３８号　2016.3.1

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９４巻　第９号　通巻４４３８号（2016.3.1）
ページ数	2ページ　（全1140字）
形式	PDFファイル形式　（687kb）
雑誌掲載位置	３６〜３７頁目

　ドイツでは自由化により地域の電力会社が台頭する一方、大手電力会社は経営困難に陥っている。　1998年、100年余り続いた地域独占型の電力事業に終止符が打たれた。その直後、多数の新規事業者が参入し、激しい価格競争が巻き起こった。大口事業所向けの電力は一気に3割以上安くなり、誰もが新時代の到来を実感した。　ところが、競争は長続きしなかった。送配電網の利用（託送）などさまざまな問題が新規参入者の行く手…