〔書評〕読書日記 生命を量子力学で説明する情熱とその限界=米本昌平
エコノミスト 第94巻 第2号 通巻4431号 2016.1.12
| 掲載誌 | エコノミスト 第94巻 第2号 通巻4431号(2016.1.12) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全1786字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (199kb) |
| 雑誌掲載位置 | 59頁目 |
現在の生命科学による生命の説明の仕方が、一種の膠着(こうちゃく)状態にあることは、ここでも繰り返し指摘してきた。20世紀最後の四半世紀以来、生命を分子レベルで説明すること、つまり細胞を生化学の用語をもって語り、それで科学的説明だとする態度がずっと続いてきている。 ここからの一つの脱出口として、分子の下位にある電子や素粒子の振る舞いが生命現象と直結している可能性、つまり量子力学的な極微の自然と生命…
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