〔エコノミストリポート〕小売業の“異変”　中国で百貨店・大型店が続々と閉店　電子商取引や人件費上昇が背景＝地田圭太
エコノミスト　第９３巻　第３３号　通巻４４１０号　2015.8.25

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９３巻　第３３号　通巻４４１０号（2015.8.25）
ページ数	3ページ　（全3124字）
形式	PDFファイル形式　（1711kb）
雑誌掲載位置	９２〜９４頁目

　中国で百貨店の閉店が加速している。中国小売業の情報サイト「聯商網」の「２０１５年上半期主要小売業閉店統計」によると、今年上半期（１〜６月）に中国全土で25の百貨店が閉店したという。中国小売業の業界団体「中国連鎖経営協会」の公表資料などによれば、14年には26の大型百貨店が閉店しており、単純比較すれば昨年の倍近い閉店ペースとなっている。その背景には、電子商取引（ＥＣ）の拡大など消費を取り巻く構造が…