〔アートな時間〕映画　この国の空　バイオリン、たまのご馳走、そして恋　日常を侵食していく戦争と死＝寺脇研
エコノミスト　第９３巻　第３２号　通巻４４０９号　2015.8.18

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９３巻　第３２号　通巻４４０９号（2015.8.18）
ページ数	2ページ　（全1134字）
形式	PDFファイル形式　（884kb）
雑誌掲載位置	１２０〜１２１頁目

　戦後70年ということで、記念映画がいくつも公開されている。これまでも節目の年には戦争を回顧する作品が出ていたが、今年はことさら数が多い。「おかあさんの木」「野火」「ソ満国境　15歳の夏」「日本のいちばん長い日」、さらにはドキュメンタリーまで入れると目白押しの状態である。折しも安保法制問題が熱い議論を巻き起こしている夏、戦争について思いを致すにはいい時機だろう。　中でも注目は「この国の空」だ。前線…