〔書評〕読書日記 ナチス優生学研究で気づいたニュルンベルク裁判の問題点=米本昌平
エコノミスト 第93巻 第32号 通巻4409号 2015.8.18
| 掲載誌 | エコノミスト 第93巻 第32号 通巻4409号(2015.8.18) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全1778字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (206kb) |
| 雑誌掲載位置 | 67頁目 |
1976年に私は、科学史の研究職に就くことができた。そしてそこで選んだ研究課題は、悪名高いナチス優生政策がなぜ成立したのか、であった。この時代、アメリカで遺伝子組み換え論争が起こり、その過程で、DNAという生命の設計図が操作可能になるのなら、いずれ優生思想が復活してくるのではないか、と危惧する声が上がったからである。 だが当時は、ナチスは狂気の時代として全否定するのがまっとうな態度であり、それを…
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