〔サイエンス最前線〕／４５　ロボティクス・チャレンジ　事故現場を想定したロボットの競技会＝小林雅一
エコノミスト　第９３巻　第２３号　通巻４４００号　2015.6.9

　私たち人間のように歩き、働き、ときにはクルマにさえ乗る「ヒューマノイド（人型ロボット）」の開発が節目を迎えようとしている。米国防総省傘下の研究機関である「ＤＡＲＰＡ（ダーパ：国防高等研究計画局）」が、原発の事故現場など危険な環境下で人間に代わって作業する次世代ロボットの競技会を開催するのだ。競技に参加するロボットの大半はヒューマノイドだ。「ダーパ・ロボティクス・チャレンジ（ＤＲＣ）」と名付けられ…