〔特集〕いま古本屋が熱い！ 今こそ求められる鑑定眼＝樽見博
エコノミスト 第９３巻 第１９号 通巻４３９６号 2015.5.12
| 掲載誌 | エコノミスト 第９３巻 第１９号 通巻４３９６号（2015.5.12） |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ （全1604字） |
| 形式 | PDFファイル形式 （318kb） |
| 雑誌掲載位置 | １０５頁目 |
歴史的に古本屋が一番活躍したのは、関東大震災と太平洋戦争敗戦からの復興期であった。災害や戦災によって物としての書物が減少したとき、古い書物は価値を増すのである。例えば、かつて弘文荘・反町茂雄という類いまれな古本屋がいた。彼は、戦後の財閥や華族制度解体の中で古書市場にあふれ出た古典の数々を優れた学識と使命感によって買い取り販売し、新たな蔵書家を育てた。戦争中は、当時の日比谷図書館長・田中邦造の要請…
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