〔特集〕土地投資の極意　改正・都市再生特措法に要注意　「残す街」「捨てる街」を線引き　不動産価値に「天国と地獄」＝長嶋修
エコノミスト　第９３巻　第１６号　通巻４３９３号　2015.4.14

　これからの住宅市場に大きな影響を与える法改正が昨年８月、静かに施行された。「都市再生特別措置法」の改正である。簡単に言えば、市町村に対して「人が住む場所」と「そうでない場所」を線引きさせるもの。人口が減少する日本において、長期的にすべての住宅地が生き残ることは難しい。「残す街」には容積率の緩和などで優遇し、「捨てる街」からの移住を促す狙いだ。線引きは言うまでもなく、不動産の価値に直結する。これか…