〔特集〕相場は歴史に学べ　原油安　「逆オイルショック」再来で６０ドルの低価格時代が続く＝須藤繁
エコノミスト　第９３巻　第１０号　通巻４３８７号　2015.3.10

　◇ここが知りたい（６）　原油価格が昨年半ばまでの１バレル＝１００ドル前後の高値から、今年に入って一時１バレル＝40ドル台まで急落した。短期間での大幅な原油価格の急落は、１バレル＝30ドル台から10ドル台に急落した１９８６年の「逆オイルショック」再来とも言え、原油市場はまさに約30年ぶりの転換期を迎えている。ただ、原油市場の過去を振り返れば、原油価格はカルテルなどの人為的抑制がない限り、むしろ激し…