〔ザ・マーケット〕為替　ドル上昇も米金利次第＝高島修
エコノミスト　第９３巻　第８号　通巻４３８５号　2015.2.24

　ドル・円は１ドル＝１１７〜１１９円程度で方向感を欠く展開が続いている。１月の米雇用統計が事前予想を上回ったことで、市場では６月前後と見込まれていた米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の利上げ開始が前倒しされるのではないかとの見方が浮上。金利政策の方向性を織り込む米２年債は約１カ月ぶりに０・６％台に上昇した。調整局面入りの動きを見せていたドルも上昇トレンドを再開させる兆しが出てきた。　ただ、年初に米２年…