〔ひと＆こと〕外資系ＩＴで相次ぐ日本人社長の“不在”
エコノミスト　第９３巻　第６号　通巻４３８３号　2015.2.10

　米国系ＩＴ（情報技術）企業の日本法人に、ある異変が起きている。日本人社長の“空席”が玉突きで起こっているのだ。　まず日本ヒューレット・パッカード（日本ＨＰ）は約９カ月間、実質的に社長の空席状態が続いていた。１月にようやく吉田仁志氏（前ＳＡＳインスティチュートジャパン社長）を新社長に招き入れた。不在が続いた理由は、14年４月に日本ＨＰ社長を約６年間勤めた小出伸一氏が、セールスフォース・ドットコムの…