〔次世代繊維〕炭素繊維に続く「スーパー繊維」　普及の鍵は用途開拓と低コスト化＝西田貴夫
エコノミスト　第９３巻　第５号　通巻４３８２号　2015.2.3

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９３巻　第５号　通巻４３８２号（2015.2.3）
ページ数	3ページ　（全4059字）
形式	PDFファイル形式　（467kb）
雑誌掲載位置	８２〜８４頁目

　繊維は、航空機や自動車、家電をはじめさまざまな製品を大きく変える重要な材料の一つである。日本の繊維メーカー各社は今、製品を変える材料としての「高性能繊維」に力点を置いている。　その代表格が炭素繊維であり、２０１４年11月に東レによる米ボーイングへの１兆円超の材料供給が決まったことは、繊維が製品を変えることを証明したとも言える。帝人や東洋紡、クラレなど日本の繊維メーカーは、炭素繊維のほかにも、軽く…