〔ＷＯＲＬＤ・ＷＡＴＣＨ〕英国　お金がすべてではない　若者世代の仕事観＝小林恭子
エコノミスト　第９３巻　第３号　通巻４３８０号　2015.1.20

　若者（18〜33歳）の仕事観が大きく変わっている。１９８０年代から90年代後半に生まれた「ミレニアル世代」は、仕事から得られる充足感や仕事と生活のバランスを収入の高さより重視している。　英国で就職を希望する学生にとって、金融業界は高額報酬を提供する人気業界の一つ。長時間労働や結果を出すことへのプレッシャーはあるが、それは高い報酬との引き換えだった。しかし、「ミレニアル世代」は起業家精神が強いもの…