〔書評〕歴史書の棚 ピケティの問題作に通じるバルザックの名作=本村凌二
エコノミスト 第93巻 第3号 通巻4380号 2015.1.20
掲載誌 | エコノミスト 第93巻 第3号 通巻4380号(2015.1.20) |
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ページ数 | 1ページ (全937字) |
形式 | PDFファイル形式 (257kb) |
雑誌掲載位置 | 60頁目 |
19世紀初頭、パリの陰鬱な街角にうらぶれた下宿屋があった。そこを舞台にしたバルザック『ゴリオ爺さん(上・下)』(岩波文庫、上品切れ・下713円)は娘を溺愛する老人の姿を描きながら、当時の経済社会をも鮮やかに浮き彫りにしている。 ナポレオン時代にパスタ製麺で財を成したゴリオだったが、財産のほとんどを娘2人に持参させて富裕な貴族に嫁がせた。今やゴリオは落ちぶれて粗末な下宿屋に住み、見る影もない。だが…
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